ヴェイパー・トレイル
そ れ は 儚 い 空 想 の 痕 跡 。


父の死を期に、「魔法の世界」に片足を踏み込んだ山下直樹。
そこは決して楽園ではなく、どちらかというと面倒な場所だった。
しかし彼の意思などおかまいなしに、ひたすらに時間は流れ続ける。
ヴェイパー・トレイル――飛行機雲のように、細く長く、どこまでも。

全編わりとシリアスな中編ファンタジーです。恋愛はあるような、ないような。
「スプリング*スプリング」と関連あり。詳細については諸注意へ。
完結済です(原稿用紙換算、全三話合計約75枚)。

05/9/8 掲載



本編

第一話 雲と戦闘機テキスト版
時は1997年。父の葬式の席で、高校生・山下直樹は一人の男に出会う。
彼に連れ去られた先は「魔法の国」。動揺する直樹をよそに、男は直樹に
亡き彼の父の職を継ぐよう命じるのだった。
現代ファンタジー。世界設定はともかく、シリアスです。(23kb)


第二話 ヴェイパー・トレイルテキスト版
2002年。大学生になった直樹は、初めて私怨のために仕事をする。
標的は魔獣を飼う一族のひとり。本来、直樹が守るべき相手だ。
狂い始めた歯車は、決して元には戻らない。
第二話。何だかんだでシリアスです。若干の戦闘描写があります。(14kb)


第三話 蜘蛛と千頭鬼テキスト版
2005年。魔獣使いの失踪の知らせが直樹の元に届いた。
戦闘機は戦わなければならない。帝国を、そして自らの存在意義を守るために。
直樹が選んだひとつの道。果たしてその先に、救いはあるのか。
第三話。決してバッドエンドではないのでしょう。若干の戦闘描写あり。(18kb)





おまけ

ビューティフル・マインドテキスト版
第一話終了後。傷心の直樹が取った、とんでもない行動とは?
スプリング*スプリング企画ものの読了を推奨。
↑のネタバレ的要素を若干含みます。
地味にキャラが壊れています。たぶんコメディ。(5kb)


I'm like a birdテキスト版
第三話の終盤。病院で直樹を待っていたのは、そこで働く遊羽だった。
直樹が去ったあと、彼女はぽつりと本音を漏らす。
小鳥はまだ、羽を休めるべき場所を知らない。
割とどうでもいい、オチのない話。シリアスです。(5kb)





諸注意

本作「ヴェイパー・トレイル」は、当サイト内の作品「スプリング*スプリング」
「企画もの」と基本的にほぼ同一の世界設定を使用しております。
キャラクターも一部共有されています。(山下直樹、佐藤浩etc.)
ただし、中には設定がかなり変わっているキャラクターもいます。
作品傾向はだいぶ違います。こちらは比較的シリアスです。
本作のメインキャラクターは基本的に、「スプリング*スプリング」にはゲスト出演
(セルフパロ?)しているものとお考えになってください。逆もまた然り。
二作をなんとなく別物だと考えて読んで頂ければ幸いです。
もちろん、互いに大きな設定の齟齬はありませんので、「スプ*スプ」と併せて
考えて頂いても一向に構いませんが、作品傾向が違うので微妙かもしれません。
不親切な設計で大変申し訳ありませんが、楽しんで頂ければ幸いです。




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