*CWなヒトリゴト2。*

*適当なシナリオのつくりかた*

 さあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。今日のお題はズバリ、「適当なシナリオのつくりかた」!
 これさえ読めば、あなたも今日から、適当なシナリオが作れるようになるよ!
(この文章を読んだことにより生じた一切の問題について、当方は責任を負わないものとします……っていうか、本気にしないでくださいね)


☆あらすじをつくる
「シナリオを作りたいけど、話が思いつかない……」そんなあなたにぴったりのソフトがこちら!


Auto Scenario Writer

(作成:SO様 配布:富士川町役場ゲーム部様)

 「オリジナル版」でも「ゲーム部版」でも構わないので、とりあえずDLして立ち上げてみよう! 「シナリオモード」で「Make」を押すと、あっという間にそれらしいシナリオが生成されるよ!
 シナリオが気に入らなかったら何度でも作り直そう。いつかあなたのフィーリングに合うシナリオが現れるはずだ!
(ちなみに、どこぞの駄作屋・Gさんは、オークとトロルの合いの子「ドラガー」というモンスターを知らなくて、うっかりそのままキャラクター名として使っちゃったりして(※)今になって困ってるから、みんなも気をつけようね!)
 そんなわけで、ちょっと作ってみたから、参考にしてね!(前者はゲーム部版、後者はオリジナル版。以下同じ)

ASW.Scnario Mode Data Ver1.00
護衛。
 主人公は以前から被害者に呼ばれていた。被害者のもとへ着く直前に事件が起こる。事件を未然に防げなかったことを悔やみ、解決に乗り出す。
 護衛対象はおしゃれな騎士、ビシのウホバルホンマ。襲撃者は憎しみ深い錬金術師、バルノウダシュタイン。大グモを使って襲撃してくる。襲撃の動機は誘拐するため。誘拐の動機は被害者とは関係なく、ただ世間をあっと言わせたかったから。
 さらに乱暴な治療師、コハガーもゴブリンを使って襲撃してくる。こちらの動機は依頼人の持つ品物を手に入れるため。それはまだらの杯。狙う理由はその品に金貨約370枚相当の宝が学校に隠されていることが書かれている。加害者はこれを狙っていたのだ。
 護衛すべき人物は、好奇心旺盛なうえわがままで、なかなか言うことを聞かず、自分から危険に飛びこむ傾向にある。護衛期間の7日の間は手を焼かされそうだ。

ASW.Scnario Mode Data Ver1.00
調査。
依頼人はスタイルのいい農民。調査対象は砂漠。その場所が安全かどうかを確かめる調査をする。危険であればその危険を排除する。ちなみに、その場所にはリザードマンが住みついている。調査場所で主人公はある品物を手にいれる。それは持つ者に幸運をもたらす靴。調査を終えて帰ってくると、なんと、その品物は先日盗難にあったものとわかる。当然犯人と疑われる主人公は、無実を証明するために真犯人の逮捕に乗り出すのである。
強奪事件の被害者は金の髪のまじめな子供。主人公の親戚。加害者はしわがれ声の宝石商。加害者の動機はその品物を使って別の犯罪をするため。
その犯罪とは海賊行為である。事件の真相を突き止め、犯人を捕らえれば解決。

 ……はい! これであらすじは出来上がったから、次のステップに進もう!


☆キャラクターをつくる
さて、上のステップでシナリオを作ったら、次はその中に出てくるキャラクターを作る番だ!
もちろん、上に出てきたAuto Scenario Writerを、キャラクターモードで起動してもいい。その場合、出来上がるキャラクターはこんな感じ。

ASW.Character Mode Data Ver1.00
名前:リトジェーン(色白の吟遊詩人)
技術点:9 体力点:15 運点:11 (NPC 技:7 体:7)
経歴:
★ホモジェーン族長の庶子として生まれた。
★子供の頃、自分の恋人が犯罪を犯し追放される。その犯罪とは麻薬の密売である。それが冤罪であるかと言うとNoである。
★青年時代、重い病にかかり、大変苦しんだ。
 さらに、サーカス団員となって主に雪原を旅して回った。
★大人になってから、誤って自分の兄弟を殺してしまう。
◆その他の技能:眠りの魔法
◆旅の目的:芸術的インスピレーションを得たい。

ASW.Character Mode Data Ver1.00
名前:エルマイリス
我慢強い足の悪い治療師。
経歴:
子供の頃、親友ができた。それは子供。
青年時代、住んでいた土地で革命が起こり、多くの人が死ぬ。革命は成功したか?その答えはYes。
大人になってから、友人が犯罪行為を犯し、キャラクターも巻き込まれる。その犯罪とは密輸である。

 これらのデータからキャラクターを創造するのもいいだろう。しかしながら、あなたは上の「あらすじ」でキャラクターに関する十分な設定を得ているはず!
 たとえば「金の髪のまじめな子供」。強奪事件の被害者ごときに、これ以上の設定が必要だろうか?(もちろん必要な場合もあるだろうけれど、今回は「適当なシナリオをつくる」のが目的なので、そういう例外は省略する)
 というわけで、今回はキャラクターの「名前」と「顔」と、それから一つくらいの「特徴」を決めよう。(もちろん、ASWのゲーム部版を使っていて、キャラクターの名前が呈示されている場合、普通に探していたらぴったりの画像が見つかった場合、キャラクターの解説が十分濃くて、これ以上設定をつける必要がない場合は飛ばしてね!)

・名前が思いつかない……
 そんなあなたにこのソフト!

ランダムネームジェネレータ

(作成:Magictory様)
(オンライン版はMagictory様のサイトのトップページからどうぞ)

 適当に名前を作ってみて、気に入ったのがあったら採用だ。けっこう長い名前が生成されるので、その一部分を抜き取ってみてもいいかもしれないね!(カードワース上のキャラクターにつけられる名前は、基本的に六文字までだよ!)
 ちなみに、生成される名前はこんな感じ(一例)↓

♂ラットロリック
♂ソルリッシュ
♂ハーイナーク
♂ウォンリヴィン
♂ラルルアル
♂エエリラーク
♀フェーシュシェス
♀ナフェテスト
♀シャサタル
♀フェスティル
♀タティシェン
♀タフェレイア

 さて、それでは次。

・いい顔絵が見つからない……
 もちろん、大手サイトを回ればぴったりの顔が見つかることも多いだろう。しかし、どうしても見つからなかったり、他のシナリオと被るのが嫌な時もある。そんなあなたにこのソフト!

Gadget

(作成:きりう様 紹介:文鳥櫻様)

 パーツをDLして適当にいじってみれば、たちまち人の顔が出来上がり。これでキャストカードの心配はなくなった。詳しくはリンク先のサイトを参照するといい。
 他に手っ取り早い方法として、デフォルトのPC画像を適当に塗り替えて使うという手もあるぞ。
 それでは次。

・キャラクターにあと一ひねり欲しい……
 そんなあなたにこのページ!

癖チャート

(作成:Sulfuric−Acid様)

 元はガープスというTRPG用のチャートだが、使えること請け合い。この中から適当にひとつ選んでみるべし。なんかちょっと性格破綻しちゃったかなーと思っても気にしてはいけない。適当なシナリオだからそれでいいのだ!

 さあ、これであなたの手元には、「何でも大袈裟に話す、スタイルのいい農民・ソルリッシュ」のような、それなりに魅力的なキャラクターが出来ているはず。次は彼らを動かす冒険の舞台を作るぞ!


☆ダンジョンをつくる
 面倒くさいので、いかなるあらすじであろうが、とりあえずダンジョンに潜ることにする。護衛相手がその辺の怪しげな塔に行きたがったり、砂漠に遺跡が建っていたり、宝石商がダンジョンに逃げ込んだりしていて、とにかくあなたのシナリオにおいて、PC達はダンジョンに潜る。

・でも、ダンジョンの地図とか考えるのめんどくさいし……
 そんなあなたにこのページ!

Random Dungeon Generator

(作成:Jamis Buck様)
(オフラインで使えるソフトについては、ページの下の方の「Get the offline version here!」からDLしてください。リンク先、英語なので注意)

 とりあえず、「Width:」と「Height:」をそれぞれ「Tiny」以下(これより大きいとPCだって飽きるぞ!)、「Room Width:」と「Room Height:」をそれぞれ2以下にして(これは後で楽をするため)「Generate Dungeon」ボタンをクリック。あら不思議、自動でダンジョンのできあがりだ。ついでにドアの材質や鍵の有無、モンスターの有無や宝物の詳細なんかも吐き出されるが、面倒くさいのでその辺は無視して次に進むぞ!

・っていうか、ダンジョンをエディタ上で組むのがめんどくさい
 そんなあなたにこのソフト!

TDD

(作成:Thomas様)

 使い方についてはヘルプを読めば分かります。とりあえず、さっき作ったダンジョンを画面上に根性で再現して、ファイル→シナリオファイル生成。入り口や出口、ポイントとなる場所には適当にイベントを配置しておいて、ヘルプの通りにシナリオファイルを作成。ほら、かんたんに3Dダンジョンの完成だ!

・その他の方法
 もちろん、Qubesあたりを使ってダンジョンを作るのもいいだろう。その場合は、さっき作ったダンジョンの地図をアレンジするか、自力で頑張って地図を作るように。ちなみに、Random Dungeon Generatorで検索するとものすごい量の自動ダンジョン生成ソフトが引っかかるので、一生懸命探せばQubes向けのダンジョンが作れるソフトもあるかもしれないが、その辺は私に聞かないように。
 とりあえず、Qubesでダンジョンを作ろうという野心家には次のソフトをおすすめしておこう。

MakQ

(作成:Myu-po様)

 画面上で組み合わせたQubes画面を、そのままエリアファイルとして書き出してくれるぞ。


☆シナリオをつくる
 さあ、これであなたは、ほとんど自分の頭を使わないままエディタ作業に入ることができた! ここからも、極力あなたの手間をはぶく方向で話を進めよう。

・シナリオタイトルが思いつかないよ
 そんな時は、さっきキャラクターの名前を作った時に使ったランダムネームジェネレータを使おう。
 「ひらめき」ボタンを押せば、なんとなく意味ありげな単語の羅列があらわれる。この中から、あなたのシナリオにこじつけられそうな言葉を探してタイトルにしよう!
 ちなみに、生成される言葉はこんな感じ(一例)↓

△銀の槍
△人形たちの邂逅
△無敵の子供達
△魔神封印の胎動
△絶望の満月
△赤の戦士たち
△返り血の真実
△護りの城
△深夜の闘争
△戦士の罠
△月光の裁定者
△白の因果

・PCのセリフを書くのがめんどくさい
 シナリオのあらすじとキャラクターが出来ているのだから、あとは適当にセリフを喋らせるだけだ。しかしNPCのセリフは一回書けばいいが、PCのセリフは何種類も書かなければならないので普通に面倒くさい。しかし、ここで手を抜いて男性口調のみで進めたりすると、見事に「駄作」のレッテルを貼られてしまう。それは良くない。
 では、どうすればいいか? まあ、今回は適当なシナリオを作るのが目的なので、PCのセリフなど総て省いてしまおう。
 例えばPCが依頼人の家に行ったとする。NPCに「どちら様ですか?」と聞かれたら、地の文で「冒険者たちは、自分たちが依頼を受けてきた者だと説明した」。これで十分だろう。どうしても喋らなければならない必要があれば、「OK」と書いてあるあの欄に、必要最低限のセリフ(「はい」「それは?」等)を入れればいい。あの文に男性・女性・上品口調を求めるプレイヤーはあまりいないだろう。
 さらに、面倒になったら余計な要素はどんどん切ってしまおう。あらすじに忠実である必要はない。襲撃者が二人設定されていても、面倒なら一人にしてしまえばいい。それではひねりがない? そんな細かいことは気にしてはいけない。適当なシナリオを作っているのだから、これでいいのだ。

・いい音楽がみつかりません
 とりあえず今は適当なシナリオを作っているので、いい音楽が見つからないのなら自動作曲ソフトで調達してしまおう。
 オススメはこのソフト!

MACS97

(作成:角田 和也様)

 とりあえず「自動作成」ボタンを押すだけで、かなりいい感じの曲が出来上がるぞ!

・作り込みって何ですか
 とりあえず、鑑定できそうなカードが「鑑定」に対応していて、解錠できそうなカードが「解錠」に対応していて、総てのカードに右クリックした時のメッセージが入っていれば問題ないだろう。
 適当なシナリオと手を抜いたシナリオは違う。締めるところは締めていこう。
 ちなみに、エディタの使い方が分からない、というあなたは、素直にヘルプを読んでからダンジョン作成講座をきっちり受けるように。


(ここからしばらく、かなり面倒な作業が続くと思われるが、特に手の抜きようがないので省略)


 さてそれでは、何となくシナリオが完成したということで話を進めよう。


☆自分でテストしてみる
 まあ、適当に自分で何回かテストプレイをしてみると、ちょっとした誤字やテンポの悪さには気づくかと思うが、自分では見つけにくいバグがあることもしばしば。
 そんな時に、あなたの代わりにバグを見つけてくれるのがこれらのソフト!

ConSearch

(作成:Thomas様)

SceChk

(作成:minutes様)

 前者は、無効なスタートコンテントへのリンク・無効な分岐・セリフの称号抜けの有無を、後者は未使用ファイルの有無や格納イメージの重複を、 それぞれチェックしてくれるぞ。(他にも機能いろいろ)どれも重要なところなので、自動でチェックしてもらえるなんて奇跡。世の中進歩したもんだ。

・公開してみる?
 ここまで作って、自分の作品を面白いと思えたら、外部テストプレイに出してみるといい。きっと何か得るものがあるはずだ。(ちなみに、どう見てもつまらなかったら、無理に公開しないように。あなたにとって面白くないものは、他人にも面白くないぞ!)

 最後に、公開する前にReadmeをつける必要がある。これは書かないわけにはいかないが、結構面倒くさい……そんな時にはこのソフト!

れどめまけら

(作成:Sの人。様)

 「CardWirth用」を選べば、空欄を埋めるだけでシナリオのReadmeが完成。



☆おわりに
 さて、以上の工程を経て、「あなたの」シナリオが完成したわけだ。
 ……しかしそれは本当に、「あなたの」シナリオだろうか?
 セリフを書いているうちに、NPCについて愛着が湧いてはこなかったか。どこからか設定が産まれたりはしなかったか。「ここはこうすればもっといい」と思ったりはしなかったか。
 そう思ったのなら、次はその情熱をもって、満足行くまでシナリオを作り替えればいい。しかし、今度はこれまでの、サイコロ任せの物語とは違う。あなたが自分の頭で考え出す物語だ。批判も賞賛もあなた一人のもの。誰のものでもない、「あなたの」シナリオだ。

 それでは、あなたのカードワースライフに、新たな1ページが加わることを祈って……。



 ……ええと、口だけでは悪いのでシナリオ作ってみました。
 「久遠に遠き来訪」←ダウンロード(287kb)

 ASWによるあらすじは以下の通り。
ASW.Scnario Mode Data Ver1.00
殺人事件。
主人公へきれいな声の料理人(被害者の顔なじみ)からの依頼があった。被害者は身なりのいい占星術師。加害者は強力な魔力をもつ覇者。殺害の動機は人殺しをしたいという押さえがたい衝動があるため。実は過去に5人の人間を殺している。凶器は女神メルアレアに祝福されたシャムシール。事件の真相を突き止め、犯人を捕らえれば解決。

 キャラクター3名の名前・性格は以下の通り。RNGと癖チャートで決定。ただし、文字数や字面の兼ね合いから、シナリオ中の名前と最初の名前は違っています。っていうか色々違ってます。
☆きれいな声の料理人 トーエリシュタイナー おいしいものに目がない
☆身なりのいい占星術師 ムーセティル 照れると目尻が下がる
☆強力な魔力を持つ覇者 ブラク 口癖「バカの一つ覚えってやつだ」

 タイトルの「久遠に遠き来訪」はRNGで出した言葉です。作中に唯一使われているMIDIはMACS97によって作られています。作中のダンジョンはRDGで出した地図に手を加えたものをTDDで吐き出しています。Readmeはれどめまけらで作ってみました。まあ、適当に作ったのでこんなもんです。
 もしこのシナリオを「面白い!」と思った人がいたら、今すぐどこかの感想サイトに行って、中堅以上のシナリオを片っ端からプレイしてみるべきだと思います。







(※)「首吊り館の亡霊」に出てくる、特に名乗らないあの人の名前。仲間になったときに解説をのぞくと書いてあります。
ちなみに「首吊り〜」の時のあらすじの文面は以下の通りだったりします。
ASW.Scnario Mode Data Ver1.00
調査。
 依頼人は優しそうな隠者、ペジャッライド。調査対象は台地。
 その場所に住みついているドラガーが、最近、なにか企みごとをしているという噂がある。その噂の真偽を探り、企みがあれば阻止する。
 この調査には依頼人も同行する。だが、冒険はまったくシロウトのこの人物、トラップにはまったり、モンスターを呼び寄せてしまったり、ことごとく足を引っ張ることになる。簡単な調査のはずが、散々な冒険となるのであった・・・。

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